三重大学生物資源学部共生環境学科地球環境学教育コース・地球環境学講座気象・気候ダイナミクス研究室
教授 立花義裕 Yoshihiro Tachibana (tachi@bio.mie-u.ac.j) (※アドレスの右部は「j」ではなく「jp」です)
特定事業研究員1名,博士大学院生2名,修士大学院生5名,学部生9名 学生の研究ページはこちらnew
研究室紹介動画(2012年度版) image
研究室紹介動画(2014年度版) image
研究室紹介動画(2019年度版) image
研究室紹介動画(2021年度版) image
研究室紹介動画(2022年度版) image
気象学関連の研究室が複数あって、気象学を本格的に学べる講座が「学部」に完備されている大学は少数です。
ここ東海地域では , 「三重大学」だけにしか存在しません。
『大学でしたいこと』, それが気象や気候であるなら, 迷うことなく 『三重大学の共生環境学科・地球環境システム学コース』です 。

学科内の 気象・気候 関係の研究室一覧と講義科目一覧(こちら)new

《気象観測してみない?》地球の謎を観測船に乗って直接視てみよう.気象の不思議を知るってワクワクするぞ!(続きを読む) new

気象学の誘いを俳句で詠んでみました(こちら)new

新着情報
研究員の小松謙介さんの論文(シベリアからの「大気河川」'Siberian Atmospheric Rivers'が北極上空を熱する)が Scientific Reports 誌に掲載されました2018年2月掲載この内容をプレス発表しましたプレス発表資料)(ppt資料[114MB]new
2015年8月25日 三重テレビ「きらめき☆三重大学!「異常気象の謎を解け」に学生達と教授が出演しました(期間限定の You Tube 版はこちら)
修士の卒業生の大鹿美希さんの論文(NAOが北極の海氷と翌冬のWPとエルニーニョに影響)が、Climate Dynamics 誌に受理されました2014年10月受理:pdfファイルはこちら
2014年8月30日(土)に公開講座@名古屋「異常気象,実は海が決めていた!」で講演詳細はこちら
D1の大学院生の安藤雄太さんの論文(北極振動に加えて日本海の水温変動が日本の初冬の寒暖に影響している)が Monthly Weather Review 誌に掲載されました2015年1月掲載
D3の大学院生の西川はつみさんの論文(夏季のオホーツク海の極端に低温な海とメソ高気圧の関係)が Journal of Geophysical Research 誌に掲載されました2014年8月掲載
「気象サイエンスカフェ in 名古屋」2013年8月3日(土)テーマ:「猛暑はどこから来るのか?」でスピーカーをやりました詳細はこちら
気象に関するテレコネクション等の各種インデックス等のグラフや図
(研究室で作成:ほぼ毎日更新)
下記グラフ他、研究室独自の気象情報のトップページ(研究室の学生達が作成) (こちら
北極振動index(AO Index)過去一ヶ月間の北極振動インデックスの変化(ほぼ毎日更新)
過去半年間、過去一年間の推移はこちら
計算方法の詳細はこちら
大気大循環の気候学的季節変化を加味した手法を用いているため、本家Thompson and Wallace のそれ(下記備忘録的リンク参照)とは若干異なる。特に夏には大きく異なっている。北極振動は北半球規模の冬や夏の異常気象と関係がある。

Western Pacific index(WP Index)
過去一ヶ月間のWPインデックスの変化(ほぼ毎日更新)
過去半年間と過去一年間のWPindexの推移はこちら なお、WP パターンは、日本の冬季の雪や寒さと関係がある。
研究理念
気候研究の重要性
猛暑や冷夏、寒波や豪雪や暖冬、異常多雨や干ばつ、北極の海氷の減少、地球温暖化。 これら異常な気候がなぜ起こるのか?気候は、海洋・陸水・気象が融合した「複雑系」として変動するのである。地球の気候システムの長期変動の絡繰りや仕組みを理解し、それを基に、地球における気候システムの長期変動の予測制度向上に寄与することを目指して研究を行っている。われわれ人類の地球に対しての理解度を深めることにより、人類の文化度の向上に寄与することを究極の目標としている。美しき地球、不思議な地球、それらがどうしてそうなっているのか?それらの「さま」が「わかる」こと、それは地球人にとって最も重要なことの一つであろう。日本人は古来から和歌や俳句に気候の「さま」と人とを詠い詠み続けてきたことを思い出そう。

気象と気候
研究室では特に、気象学を主たるベースとして気候変動を理解することを中心課題として研究を行っている。気候とは、様々な気候サブシステムが複雑に絡み合った系の平均的な状態全てである。大気・海洋・陸水・植生・雪氷など全てが気候サブシステムである。それら全てを理解することが究極的目標である。
本研究室ではその中でも「大気」を中心として研究を行っている。なぜなら大気は気候変動を駆動する主役であり、人類が最も影響を受ける気候サブシステムの一つであるからである。ダイナミックに変動する大気は、海洋や陸水、植生、雪氷の変動を駆動し、逆に一方ではそれらから駆動され変動している。大気を気候の主役と考えた場合、気候変動とは日々の気象の積分値の長期変動であると考えることが出来よう。従って気象の長期の変動の仕組みを理解する主たる目標となる。

研究目標
地球規模での異常な気候が「なぜ?」 起こっているのか。この「なぜ?」に対する完全な答えを人類はまだ得ていない。それを気象学をベースとして解き明かすこと, それに挑んでいるのが我が気象・気候ダイナミクス研究室である。

地球の気候変動と日本や三重県の気象・気候
われわれは日本、そして三重県に生活の基盤を置いている。従って広い地球の中でも、とりわけ日本や三重県の気候の長期変動が気になるであろう。しかしながら、日本や三重県の気候は、日本や三重県の大気のみの変動で決定されているわけではない。思いもよらない気候サブシステムの変動の影響を受けているかもしれない。それは北極や南極の海氷かもしれないし、赤道の海洋かもしれないし、成層圏かもしれないし、アマゾンの森林かもしれないし、アフリカの砂漠かもしれない。気候はサブシステム同士が複雑に絡み合っている。従って、研究対象は日本や三重県などの身近な地域の気候変動研究はもちろんのこと、地球のありとあらゆるところの気象とそれに関連する気候系がその対象となる。グローバルな視座を常に持ちつつ、具体的な研究の主対象はグローバルからローカルまでの様々である。

気象・気候研究の重要性 (詳細はこちら)

気象で決まった放射能汚染分布

懸念される電力不足は猛暑かどうかで決まる

異常気象や気候の「なぜ?」に対する完全な答えを人類はまだ得ていない

異常気象や気候変動は農業・食糧問題に直結する

気象・気候変動と水産資源は大いに関係する

異常気象や気候変動は人類の歴史を変えてきた

人類が地球の将来気候を変えてしまう地球温暖化問題

植生は地球の気候や気象を変える

海洋も気候や気象を変える

気象災害から国民の身を守るため、正しい地球温暖化対策のために気象・気候の専門家の活躍が期待される


気象・気候研究の醍醐味(詳細はこちら)

地球の不思議を知るって、ワクワクするぞ!

気象は不思議で複雑でおもしろい!

気象予報士に合格するかも!

三重大学で気象・気候を学び研究をすることのメリット (詳細はこちら)

気・海洋・水文・陸水・土壌・森林・植生の専門家が一つにコンパクトにまとまっている

練習船勢水丸を使って気象観測ができる

複数のラジオゾンデ同時放球による高層気象観測が可能

計算機やプログラミング、そしてlinuxに強くなる

中京圏や関西圏と意外と近い三重大学

3年生の時に研究室が決まり2年かけて卒業研究をじっくりとできる

所属研究室の決定プロセスは、成績順では決めていない

卒業研究を学会発表ができるレベルになるよう指導する

学会発表等の講演経験を積むことでプレゼン能力が磨かれる

卒論等の研究テーマは学生の希望テーマを最重視

学部教育と大学院教育が一体化しているため、修士課程進学者は4年間かけて、じっくりと研究が出来る

さらに博士課程までも一体化し継続的である

博士取得要件が明示されている


教育者としての目標
3.11に地球科学の教育者として思うこと
高校で学ぶ「地学」がもし必修科目であったなら、3月11日の大地震に伴う被害者の数は遙かに少なかったはずです。地学を必修としている高校はごく希で、選択科目としている高校でも地学を選択する高校生は非常に少ないのです。さらに悪いことに地学の履修者の減少が甚だしいのです。理科の4科目の中で最も軽視されている科目。それが地学なのです。地学とは地球物理学の略称です。地球物理学とは、地球で起こるさまざまな物理現象のしくみを解明する学問で、地震火山、海流や海の波、そして私の専門である気象など、地球上での「森羅万象」を調べ解明する学問です。

高校地学の必修化を(詳細こちら)
日本は、これら地球物理現象の異常がおこりやすい世界でも希な場所、天災が頻発しやすい場所に位置しています。天災の被害をできるだけすくなくするためにはどうすればよいでしょう?例えば三重県では高校地学を必修科目とするのはどうでしょうか?天災から身を守るために必要最低限の科学的知見が満載の科目。それが地学なのです。天災多発国の日本。地学を必修化し、地球で起こりうる様々な自然現象の基本を理解している国民の数を増やし国民的なボトムアップを図ること、そして各界のリーダーの地球物理学についての知的レベルを上げること。これが長期的視野にたった国や県、市町村の防災の基本でだと思います。(続きを読む)
研究内容の詳細
image 高緯度の大気循環や雪氷圏に関連した研究が多いように見えますが、エルニーニョ等の熱帯の研究もやってます。海洋と大気の関連の研究も多いです。小スケールの気象から地球規模の大気循環とその長期的変動の研究もやってます。日本を含むアジア地域の気象はもとより、北極や南極の海氷と気象、アフリカの干ばつなど、地球規模での。。(続きを読む)
研究業績(論文リスト)
これまでに発表した主著、共著の英文論文すべてのリストです。他に日本語論文もいくつかありますが、それはこのリストからは除外してます。
こちら
論文の基となった学会発表予稿、論文の解説、論文内容を説明したppt等
多くの研究者のweb pageには、論文リストが載っているだけで、それらの論文の中身をざっと眺めるような感じにはなっていません。論文内容のほとんどは、学会でも発表していますので、論文内容とほぼ同等のpptファイルが手元にあります。また、論文内容をかみくだいた解説文や学会予稿集として、論文以外の出版物もいろいろ書いて。。(続きを読む)
学外向けの講演や高校生向けのSSH,SPPなどの講演資料等
これまで高校生や一般向けの気象や気候変動に関する講演や講義等をいろいろやってきました。高校等での出前授業などは時間が許す限り全国どこにでも参ります。過去の講演等の資料やpptの中で、公開しても差し支えない。。(続きを読む)
講義資料
学部学生が学ぶ基礎物理学の中の「流体」分野の学生が苦戦しがちな資料pptや、気象学、気候力学の基礎を可能な限り数式を用いず解説ppt(数学的知識が高校生レベルでも理解できるように工夫をこらした)を講義資料ページで掲載しております。他の講義資料も適宜掲載していきます。。(続きを読む

「流体力学」分野の資料pptの例
1) 学部用流体力学入門編, 2) grad の大きさと向きをベクトルのまま理解、,3) ラグランジユ微分とオイラー微分の関係を理解、, 4) 移流項の理解の仕方, 5)粘性力の理解の仕方、, 6) ガウスの定理の理解の仕方, 7) ストークスの定理の理解の仕方, 8)ベルヌーイの定理の理解の仕方, 9)流線関数と速度ポテンシャルの理解の仕方, 他

気象学、気候力学の資料の例
1) 「温室効果」の正しい理解の仕方, 2) 「温位」の理解の仕方), 3) 「温度風」を、「トルクバランス」を用いて力学の直感で理解, 4) 「高低気圧の発達理論」を、物理の直感で理解, 5) 「渦位保存則」を物理の直感で理解,6) 「ロスビー波の西進」を物理の直感で理解, 7)「波と平均流の相互作用によるジェット気流の加速理論」を物理の直感で理解, 他
リンク
気象・気候ダイナミクス研究室関係のサブページ

気象に興味を持つ高校生へ-気象学・気候学への誘い-

研究室の学生の研究紹介ページnew

研究内容の詳細
自身や共著者の論文を解説した文章、論文の基となった学会発表予稿、論文内容を説明したppt等
研究業績(論文リスト)
研究室の学生達のブログ
気象のグラフや天気図等
研究室で作成の北極振動指数(AO index SV NAM index)の計算方法の解説ページ-英語での説明
AO index(北極振動)時系列グラフ(ほぼ毎日更新)
WP index(西太平洋インデックス)時系列グラフ(ほぼ毎日更新)
5日平均の北半球高層天気図(ほぼ毎日更新)
講義資料
学外向けの講演や高校生向けのSSH,SPPなどの講演資料等
気象・気候ダイナミクス研究室携帯サイト
ミラーページ(いまのところこのページと全く同じ内容)

外部サイトへのリンク

earth.nullschool.netによる 「ビジュアル天気図
三重県の気象情報「ここで天気
気象に関する団体のリンク集気象に関する団体のリンク集
ArCS北極域研究推進プロジェクト-平成27年9月~32年3月-ArCS北極域研究推進プロジェクト
GRENE北極気候変動研究事業-平成23年度~27年度-GRENE北極気候変動研究事業
文部科学省科学研究費補助金「新学術領域」-平成22年度~26年度-気候系のhot spot: 熱帯と寒帯が近接するモンスーンアジアの大気海洋結合変動「中緯度海洋と気候」A02-3立花班new
JRA55の役に立つ画像は(こちら
Tokyo Climate Center は(こちら
NOAA CPC の AO,PNA,NAO などの時系列について は(こちら
NOAA CPC のTeleconnection pattern は(こちら