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三重大学生物資源学部共生環境学科 地球環境学プログラムは 地球科学 を中心とした教育・研究を行う講座です.
地球環境学プログラム
教育方針
CONCEPT
教育方針
(このページの執筆者:水域環境学研究室教授 葛葉泰久)
地球科学等の学問の基礎的な知識を身につけさせた後,観測,実験,理論的考察などを行なわせながら,地球科学を中心とする学問分野のうち,各学生が希望する学問分野に関する高度な知識を身に着けさせます.最終的に,3年生から4年生の間に研究をまとめさせ,皆の前で研究結果のプレゼンテーションを行させます.これらを通して,研究力がつくのはもちろんのこと,社会人になるために必要な(つまり就職活動で勝ち抜けるための)社会人基礎力をつけさせます.なお,公務員になるのを希望する学生に対しては,教員が少数人数制のゼミを行い,必ず試験に合格させます(
詳しくはここを見てください
).
地球科学等の学問の例として,以下のものがあります.
植物生理生態学 気象学 気候学 海洋学 景観生態学 地球システム進化学 森林科学 自然災害学 地震学 河川工学 地球規模水循環学 環境科学一般 ICTを使った先端的農学
新着情報
存在意義
組織が存在する目的は,「誰かに」「何かを提供し」「満足していただく」ことです. 地球環境学プログラムも,もちろん,「誰かに」「何かを提供し」「満足していただく」ためにあります.
誰を満足させるか
いうまでもなく,まず「在学生」,つまり,「地球環境学プログラムの学生」を満足させることを目的としています.それと同時に,「在学生の保護者」にも満足していただけることを目指しています.講座の学生を受け入れていただく社会(会社等)も満足させないといけませんし,卒業生や入学前の高校生など,挙げればきりがありませんが,我々が最も大事にするのは,「講座の在学生」と「保護者の方」です.
何を提供するか=何によって満足させるか
もちろん,「
講座の在学生が,社会が喜んで受け入れる能力を身に着ける
」ための教育を提供します.もっとわかりやすく言えば,「
講座の学生が,卒業後に希望の進路を進めるような能力を身に着ける
」と言えます.もっと世俗的に言ってしまえば「学生ができるだけ良い会社に入れるような能力を身に着けさせる」と言ってしまってもよいでしょう.
社会人基礎力
経済産業省の
ページ
を見てください.社会人基礎力は,社会に出て身に着けるものではありません.これを身に着けている人が,社会に受け入れられるのです.大学の使命は,学生に「社会人基礎力を身に着けさせること」です.地球環境学プログラムでは,地球科学系の教育・研究をしながら,知らず知らずのうちに社会人基礎力が身につけさせるような工夫をしています.
講座の特徴=どうやって社会人基礎力をつけさせるか
いくつか例を挙げましょう.
(1) コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力
: いまや,就職活動はこれらの能力で決まってしまうと言っても過言ではありません.しかし,これらの能力は一朝一夕につくものではありません.「人前で話す機会を多く持たないと,コミュニケーション能力がつかない」,これはわかりますね? でも,誰しも,最初は前に出て話すのを嫌に思うものです.緊張しやすい人ならなおさらです.私(葛葉)は,10年前まで,人前で話すとなると,一週間前から眠れない夜が続くような人間でした.でも,今は平気で300人の前で講演をしています.要は慣れです.「自分は苦手だから」「できたら4年間,人前に立たずに終わりたい」と考えるのは自由です.ですが,必ず就職活動で後悔します.コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力のなさを痛感します.地球環境学プログラムでは,2年生の基礎科目から順次,このような能力を無理なく,人それぞれ,自分に合ったレベルで向上させられるような教育をしています.研究が始まると,研究室ごと,講座全体で「研究発表」という機会を多く持ち,十分な
コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力
を身に着けられるようになります
.
(2)人とともに共同作業する力
: これも非常に重要ですが,コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力と同じく,一朝一夕につくものではありません.地球環境学プログラムでは,乗船実習や環境科学実験等の科目,また研究室での様々な活動において,この能力を身に着けさせることを強く意識しています.
(3)自分で考える力・企画力
: これは,研究室における研究において,自分でものを考え,自分で研究を企画することで身に着けさせます.高校の授業や交通教育の授業は,頭は使いますが,自発的にものを考えるものではありません.これでは,社会では役に立ちません.地球環境学プログラムは,共生環境学科の中で最も研究に力を入れる講座として,
自分で考える力・企画力
の育成・増進に自信を持っています.
社会人基礎力をつけるための課外活動
正規の授業,研究室での教育研究以外に,地球環境学プログラムでやっている課外の活動がいくつかあります.「土木職で公務員になりたい人向けの週2回のゼミ(たかだか週二コマのゼミを一年受けるだけで,正規の土木系科目を受講することなしに,私が(葛葉が)公務員試験に受からせて見せます.実際,十分な実績があります)」はその一例です.女性向けには,女性特有の就職活動のしかたがあり,その指導も行っています.ですが,就職活動は「人との勝負」なので,ここではそのノウハウを詳しく書くのを控えておきます.地球環境学プログラムの一員になった人にだけ,順に説明しましょう.
最後に講座の教育の特徴
地球環境学プログラムは,研究に力点を置いています.その理由は,特に地球科学の教育研究を通じて社会人基礎力をつけさせるのが目的だからです.
(以下,学科の1年生向け)
あなた方は,気象・気候学,美しい森林を扱う科学,地球の環境を守る科学,動物や植物の生態学,植物生理生態学を志して共生環境学科に入学してきたのではないのですか?地球環境学プログラムでは,そのような学問ができます.「学問はいいけど就職が..」そう考えていますか?大丈夫です.上述のように,豊かな自然に触れる学問をあなた方の初志のとおり,しっかりやっていれば,社会人基礎力が身に着きます.公務員になりたければなおさらです.「学問」と「就職」を分けて考えるというのも一つの考え方です.例えば,地球環境学プログラムには,「景観の研究」「植物生理生態の研究」「宇宙気候学」をたっぷり研究し,「それはそれ」ということで,週2コマ×1年間の課題授業だけでさっさと土木系公務員の採用試験に受かった先輩方がいます.講座は,全力でサポートします.なぜ,一見就職に有利に見えるという幻想にとりつかれて,
地球や自然,地球の進化,動植物を扱う,魅力ある科目群
を受講する機会を失おうとするのですか?
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